用量・用法を守って正しくお使い下さい [普遍的生活]
7月某日。
Mittyの愛車を定期点検に出す。
具体的にドコかが悪いというワケではないけれど、
半年に一度のペースで点検をして貰っている。
まぁ転ばぬ先の杖、といったところだ。
この日は、台風6号が東日本を避けるように通り過ぎていってから間もない日。
台風一過となれば、むせ返る様な暑さがやって来るのが定番だが、
何故かココ数日は非常に涼しい日が続いていた。
点検が終わるまでには数時間かかるし、世間は7月とは思えないほど涼しい。
ならば、この時間を有効に使わないテは無い。
愛車に愛チャリを押し込み、業者に車を預けた後、
颯爽とチャリを駆ってポタリングに出かけた。
時間は休日の午前。
しかもソコソコ早い時間帯。
人気の無いオフォス街は、無機質な圧迫感と寂寥感に支配されている。
だが、少し足を伸ばせば、そこにはウォーターフロントらしい光景も広がる。
欄干から釣りをしている人も多いようだ。
この辺りならハゼでも釣れるのだろうか。
カスケードで遊ぶ子供達の喧騒に心が和む。
視界を横切るモノを目で追ってみれば、蝶々の食事に立ち会う事が出来た。
ふと、時計を見てみる。
友人から質草で巻き上げたお気に入りの時計だ。
そろそろ時間が迫っていた。
いや、車の点検が終了する時間じゃない。
夏には不釣合いなほど伸びてしまった髪を切るために、
馴染みのヘアサロンに予約を入れておいたのだ。
愛チャリを転がしてヘアサロンへ向かう。
ココの店長とは長い付き合いだ。
髪を切ってもらう時も、いつも店長をわざわざ指名している。
店長：｢今日はどんなカンジで？｣
Mitty：｢いつもと同じで。あ、でも後ろは少し短めで｣
こんなやり取りだけで成立するのも、長い付き合いならではだ。
髪を切ってもらいながら世間話をする。
店長：｢夏休みはどーすんの？｣
Mitty：｢ドコも行かないなぁ、何にせよお金ないし｣
店長：｢そっかぁ・・・。僕もあまり遠出は出来ないなぁ｣
Mitty：｢お互いに、だねぇ・・・｣
・・・少し悲しくなった。
バッサリと髪を切ってヘアサロンを後にする。
時間はお昼過ぎ。胃が燃料を求めている。
そういえば、朝から何も食べていない。
手っ取り早く燃料を補給する為に、ある国民食を提供する専門店へと向かう。
そう、カレーのココイチだ。
カレーは飲み物だと自負してやまないMittyのベストプレイスでもある。
唐揚げカレーの３辛をオーダーする。
その日の雰囲気によって、具材の種類は変えるが辛さは変えない。
Mittyにとっては不動の３辛だ。
うむ、今日も美味い。そして辛い。
まぁ敢えて言うなら・・・隣席のヤツの体臭が気になったくらいか。
いや、むしろ軽く公害クラスだ。さすが夏、容赦が無い。
燃料も補給し終わった所で時計を見る。
車の点検が終わる頃合いだ。
写真を撮りながらダラダラと向かえば丁度イイだろう。
豊洲ららぽーとを護岸沿いに抜けていく。
公園で遊ぶ親子たち、ベンチで寝そべる若者、本を片手に恋人と戯れる恋人達。
改めて思う。
Mitty以外の皆が幸せになればイイ、と。
精神が暗黒面に落ちかけてしまったが、なんとか踏みとどまる。
些細な事で暗黒面に落ちてしまうこの癖は、もはや病気だ。
機械のように心を平静にしなければ、直ぐに落ちてしまう。
この機械仕掛けの街の様に、ただ黙々と粛々と生きていこう。
ホンの少しの暗黒面を引きずりつつ、車の整備工場に着いた。
どうやらMittyの愛車の点検は既に終わっているようだ。
Mittyの愛車の担当者が出てきた。
担当：｢概ね問題は無いのですが・・・｣
Mitty：｢何か問題あった？｣
担当：｢バッテリーが死にかけてます｣
Mitty：｢それは、交換って事？｣
担当：｢最終的なご判断は任せますが、恐らく半年後の車検まで持ちません｣
ココにきて手痛い出費だ。
やはり最近、殆ど車に乗らなくなってしまったからなのだろうか。
家も車も、使わないと痛みが早いと聞く。
幸か不幸か、直ぐ近くにコンビニATMがあった。
Mitty：｢バッテリー代でも引き落とすか・・・｣
ATM：｢このカードは、お取り扱いできません｣
むしろコレはMittyの仕様だな、と自分に言い聞かせる。
財布にはバッテリー代がギリで払える金額。
久々に財布から一切のお札が消えた。
帰りの車中。
車内で流れた曲は｢L'Arc~en~Ciel｣の｢夏の憂鬱｣だった。
やはり夏だ。
色々と容赦が無い。
如何だったでしょうか。
ちょっとノベルテイストにしてみました。
ヘアサロンとココイチの写真がありませんが、
当時はこんなテイストの記事を書くと思ってなかったので。
あ、ちなみに本作品はノンフィクションですｗｗ
Mittyの愛車を定期点検に出す。
具体的にドコかが悪いというワケではないけれど、
半年に一度のペースで点検をして貰っている。
まぁ転ばぬ先の杖、といったところだ。
この日は、台風6号が東日本を避けるように通り過ぎていってから間もない日。
台風一過となれば、むせ返る様な暑さがやって来るのが定番だが、
何故かココ数日は非常に涼しい日が続いていた。
点検が終わるまでには数時間かかるし、世間は7月とは思えないほど涼しい。
ならば、この時間を有効に使わないテは無い。
愛車に愛チャリを押し込み、業者に車を預けた後、
颯爽とチャリを駆ってポタリングに出かけた。
時間は休日の午前。
しかもソコソコ早い時間帯。
人気の無いオフォス街は、無機質な圧迫感と寂寥感に支配されている。
だが、少し足を伸ばせば、そこにはウォーターフロントらしい光景も広がる。
欄干から釣りをしている人も多いようだ。
この辺りならハゼでも釣れるのだろうか。
カスケードで遊ぶ子供達の喧騒に心が和む。
視界を横切るモノを目で追ってみれば、蝶々の食事に立ち会う事が出来た。
ふと、時計を見てみる。
友人から質草で巻き上げたお気に入りの時計だ。
そろそろ時間が迫っていた。
いや、車の点検が終了する時間じゃない。
夏には不釣合いなほど伸びてしまった髪を切るために、
馴染みのヘアサロンに予約を入れておいたのだ。
愛チャリを転がしてヘアサロンへ向かう。
ココの店長とは長い付き合いだ。
髪を切ってもらう時も、いつも店長をわざわざ指名している。
店長：｢今日はどんなカンジで？｣
Mitty：｢いつもと同じで。あ、でも後ろは少し短めで｣
こんなやり取りだけで成立するのも、長い付き合いならではだ。
髪を切ってもらいながら世間話をする。
店長：｢夏休みはどーすんの？｣
Mitty：｢ドコも行かないなぁ、何にせよお金ないし｣
店長：｢そっかぁ・・・。僕もあまり遠出は出来ないなぁ｣
Mitty：｢お互いに、だねぇ・・・｣
・・・少し悲しくなった。
バッサリと髪を切ってヘアサロンを後にする。
時間はお昼過ぎ。胃が燃料を求めている。
そういえば、朝から何も食べていない。
手っ取り早く燃料を補給する為に、ある国民食を提供する専門店へと向かう。
そう、カレーのココイチだ。
カレーは飲み物だと自負してやまないMittyのベストプレイスでもある。
唐揚げカレーの３辛をオーダーする。
その日の雰囲気によって、具材の種類は変えるが辛さは変えない。
Mittyにとっては不動の３辛だ。
うむ、今日も美味い。そして辛い。
まぁ敢えて言うなら・・・隣席のヤツの体臭が気になったくらいか。
いや、むしろ軽く公害クラスだ。さすが夏、容赦が無い。
燃料も補給し終わった所で時計を見る。
車の点検が終わる頃合いだ。
写真を撮りながらダラダラと向かえば丁度イイだろう。
豊洲ららぽーとを護岸沿いに抜けていく。
公園で遊ぶ親子たち、ベンチで寝そべる若者、本を片手に恋人と戯れる恋人達。
改めて思う。
Mitty以外の皆が幸せになればイイ、と。
精神が暗黒面に落ちかけてしまったが、なんとか踏みとどまる。
些細な事で暗黒面に落ちてしまうこの癖は、もはや病気だ。
機械のように心を平静にしなければ、直ぐに落ちてしまう。
この機械仕掛けの街の様に、ただ黙々と粛々と生きていこう。
ホンの少しの暗黒面を引きずりつつ、車の整備工場に着いた。
どうやらMittyの愛車の点検は既に終わっているようだ。
Mittyの愛車の担当者が出てきた。
担当：｢概ね問題は無いのですが・・・｣
Mitty：｢何か問題あった？｣
担当：｢バッテリーが死にかけてます｣
Mitty：｢それは、交換って事？｣
担当：｢最終的なご判断は任せますが、恐らく半年後の車検まで持ちません｣
ココにきて手痛い出費だ。
やはり最近、殆ど車に乗らなくなってしまったからなのだろうか。
家も車も、使わないと痛みが早いと聞く。
幸か不幸か、直ぐ近くにコンビニATMがあった。
Mitty：｢バッテリー代でも引き落とすか・・・｣
ATM：｢このカードは、お取り扱いできません｣
むしろコレはMittyの仕様だな、と自分に言い聞かせる。
財布にはバッテリー代がギリで払える金額。
久々に財布から一切のお札が消えた。
帰りの車中。
車内で流れた曲は｢L'Arc~en~Ciel｣の｢夏の憂鬱｣だった。
やはり夏だ。
色々と容赦が無い。
如何だったでしょうか。
ちょっとノベルテイストにしてみました。
ヘアサロンとココイチの写真がありませんが、
当時はこんなテイストの記事を書くと思ってなかったので。
あ、ちなみに本作品はノンフィクションですｗｗ
2011-08-07 17:30
あしあと(3)
コメント(5)
文学的でついつい読んでしまった。
写真もいつもとtasteが違って見えるような見えないような…。
うちの一号機もバッテリー死亡DEATH。
by 淀川 晴郎 (2011-08-07 23:24)
Mittyさん、こんちわっ！
こちらはここ数日、寝苦しい日が続いておりますが、木曜日からは涼しくなるそうな。
そちらはまだしばらくビールが美味しい季節を満喫ってところでしょうかね。
あっ！
続きは後程。
by ふるひ〜JMW (2011-08-08 17:23)
先ほど書いておりましたら、急に仕事の方がワタワタしまして・・・。
携帯でコメ書いてたものですから、「消すのも・・・」と思いましてｗ
何を書こうと思っていたか忘れてしまいましたけど・・・。
先日のお昼、無性にカレーが食べたくなりまして、わざわざ車を出してココイチに行ったのですけど、何だかやけに混んでいて「う～ん昼休みの間に食べ終わらなそうだなぁ～」と言う事で、某カツ専門店へ行きまして、カツカレーを食したんですよ。
その某カツ専門店にはあまり美味しいイメージは無かったのですが、気分はカレーのハラ。
仕方なく行ったんですよ。
※いつも行く定食屋のカレーは絶望的に美味しくないｗ
とは言ってもそこら辺に何軒ものチェーン店がある某カツ専門店。
そんなに不味いワケがない。
普通に食べに行ったワケなんですが・・・・。
不味いワケではないのだけども・・・
全然辛くない。
「夏！」「カレー！」「汗！」
軽く小気味よい汗をかきたいじゃない。
まぁ～軽く公害程度の汗は厳しいですけどねｗ
結局、若干満足感の無い午後を過ごしたってワケなんですが・・・
う～ん・・・何だか閉まらないコメになっちゃったな。
時間おくとダメですなｗ
by ふるひ〜JMW (2011-08-08 22:14)
なんだか とってもスバラシイ感じの一日だったようですな。
このデッカイ歯車はオブジェ？？
こんなのあるんだ～～！オモロイね～。
Mitty さんの祈り（？）のお陰か、私は昨日一日幸せ気分で過ごせました。
ありがとう！！
by タケタケ (2011-08-09 09:16)
●淀川 晴郎さん
文学的・・・といわれると少々気恥ずかしいデスｗｗ
写真は・・・まぁいつもより多めに加工してます。
が、そんな程度ですｗｗ
前後の文面とあわせると、
確かに印象としては変わってくるかもですけどね。
>うちの一号機もバッテリー死亡DEATH。
あぅち・・・orz
例のソーラーパネルは効果なし？
やはり毎日乗らないと、痛みは早いのですかなぁ・・・。
●ふるひ～JMWさん
都内はココ最近、唸るほど暑いです。
暦の上では立秋を過ぎたので、今は残暑というヤツらしいのですが、
感覚的には今時分から夏本番ってカンジですワー。
>そちらはまだしばらくビールが美味しい季節を満喫ってところでしょうかね。
あぁ～それに関しては年中美味しく頂いてますｗｗ
でも、確かにこの時期のキンキンに冷えたビールはメチャ美味しいです♪
早く、エクストラコールドバーに行きたい・・・。
>あっ！
>続きは後程。
え？えっ！？
何々？どーゆー事？
>先ほど書いておりましたら、急に仕事の方がワタワタしまして・・・。
>携帯でコメ書いてたものですから、「消すのも・・・」と思いましてｗ
納得ｗｗ
これで続きのコメが無かったらどーしよかと思ってましたｗｗ
>その某カツ専門店にはあまり美味しいイメージは無かったのですが、気分はカレーのハラ。
あぁ～分かりますねぇソレ。
一度、気分がロックされると、
もーソレを食べてるってシュミレーションしか出来なくなるｗｗ
>※いつも行く定食屋のカレーは絶望的に美味しくないｗ
そーゆーの好きですｗｗ
なんでコレで商売出来んの？っての、たまにありますよねｗｗ
Mittyの自宅近くにも、抜群に不味いチャーハンを出すトコがありますｗｗ
>軽く小気味よい汗をかきたいじゃない。
都内だと軽くってモンぢゃないですｗｗ
でもまぁ、カレーは辛いに越した事はないですよねー。
>う～ん・・・何だか閉まらないコメになっちゃったな。
>時間おくとダメですなｗ
きっと夏の暑さのせいです。
さすが夏、色々と容赦が無いですねｗｗ
●タケタケさん
いつも通りに写真をアップしても良かったのですが、
道中色々と面白い事があったので、こんなテイストにしてみました。
(記事にしてませんが、実は他にも面白い事はあったりｗｗ)
>このデッカイ歯車はオブジェ？？
です。
豊洲ららぽーとの桟橋近くにあるオブジェです。
旧石川島播磨重工業の造船施設跡地でもココは、
こんなインダストリアル風なオブジェが、そこそこあったりします。
>Mitty さんの祈り（？）のお陰か、私は昨日一日幸せ気分で過ごせました。
それは何よりでゴザイマス♪
さぁさぁ！皆の衆！！
もっともっと幸せになるがよい！
無論、Mitty以外ｗｗ
by Mitty (2011-08-09 12:59)