眼下の敵 [映画]
Mitty、自称映画好きである。
過去の名作と呼ばれる映画は、今見ても非常に面白い。
昨今のCGをふんだんに使った映画も無論アリなのだろうが、
それこそ時代を超えて“名作”と呼ばれる作品、
人に自信を持って薦められる映画というのは昔の方が多かった気がする。
さてそんな名作の映画。
特に潜水艦モノと呼ばれる映画は、ハズレが無いと言われるほど名作が多い。
実際、Mittyも潜水艦モノ映画は非常に好きだ。
そんな潜水艦モノ映画の中で、Mittyの中で不動の1位。
それが今回紹介する映画、眼下の敵。
ってか何故に、今このタイミングでDVDを買ったか?
この前、深夜映画でこれまた潜水艦モノの名作“Uボート”を見ていたら、
急に“眼下の敵”が見たくなって、ネットで即買いしたのデス。
非常に古い本作だけど、今尚その面白さは色褪せていない。
キャストもロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンスのW主演と、
非常に渋いトコを持ってきてます。特にクルト・ユルゲンスが格好良すぎデス。
古い作品だし、ネタバレを含む細かい解説サイトもあるのですが、
チョイと内容と感想を・・・。
舞台は第二次大戦の大西洋。
アメリカ軍駆逐艦のマレル艦長(ロバート・ミッチャム)。
民間船の航海士上がりの艦長故に部下からは軽んじられていたのだが、
実は卓越した戦術眼と勝負勘の持ち主で、戦闘を経て部下からの絶対的な信頼を勝ち得ていく。
しかし民間船時代に妻を目の前で無くし、またこの戦争自体に批判的。
対するドイツ軍Uボートのシュトルベルク艦長(クルト・ユルゲンス)。
一次大戦からの歴戦の潜水艦乗りで、またその戦術手腕も卓越している。
ただ2人の息子を戦争で無くしており、またナチス自体にも批判的。
機械化されていくこの戦争には、既に人間味が失われつつあると感じている。
この戦争は無益なものだと感じており、厭戦気分にある。
この卓越した能力を持ちながら、戦争に対して批判的な2人の指揮官が、
互いの知力を振り絞って、見えない相手と戦いを繰り広げる。
手の読みあい、頭脳戦、心理戦、そして部下の士気・・・。
やがて戦いの中で、見えぬ敵指揮官に対して敬意を抱くようになっていく。
そして物語後半。互いの艦は致命傷を受け操艦不能に。
駆逐艦、Uボート共に総員退艦となる。だが、Uボートではあるトラブルが。
シュトルベルク艦長の最大の理解者でもあり戦友でもある、
ハイニ副長が致命傷を受けて身動きが取れない。
艦内には、刻一刻と時を刻むUボートの自爆装置が。
ハイニ副長を抱えて、何とか艦橋の上へ出るシュトルベルク艦長。
そこで彼は駆逐艦の船橋にて一人の人物と目が合う。マレル艦長だ。
“この男に違いない・・・”両雄は初めて互いに出会い、そして敬礼を交わす。
ハイニ副長を残して離艦は出来ない。
艦と運命を共にする決意をするシュトルベルク艦長。
だがそこへマレル艦長がシュトルベルク艦長に対してロープを投げる。
今正に自爆装置で爆発しそうなUボートから、シュトルベルク艦長達を助ける為だ。
それを見たアメリカ・ドイツ両艦の部下達。
自らのライフボートを寄せて互いの艦長達を助ける為に協力をする。
そこには敵も味方もない。ただ自分達の艦長を助ける為だ。
物語の最後。
増援に訪れたアメリカ艦上にて、ハイニ副長の葬儀が行われる。
ハイニ副長の葬儀が終わった後、言葉を交わす両艦長。
シュトルベルク艦長:
今まで何度も死線を彷徨い、その度に生き延びてきてしまった。
今回は君のせいで死に損ねてしまった。一体、どうしてくれるんだ?
マレル艦長:
そうか、それは悪い事をした。
では、次回はロープを投げるのをやめよう。
シュトルベルク艦長:
いや、君はきっとまた投げるさ。
END
どーーーーーですか!!この何とも素敵なストーリー!!
見終わった後に、何ともいえない爽快感があります。
戦争映画でありながら人同士の純然たる戦いの末に、
敵に対しての敬意を払う潔さ、そして人としての素晴らしさが描かれています。
もぅ・・ともかくクルト・ユルゲンスが格好良過ぎ・・・。
度重なる敵の爆雷攻撃によって、錯乱した兵士。
その兵士に対して艦長のセリフ。
“死も我々の任務だが、我々は死なない。私を信じるか?”
うぅぅぅぅ・・・カッコエエ・・・♪
互いの艦長が認め合い、敬意を払い敬礼を交わすシーンは最高です。
Mitty的には最後の会話シーンも大好き。
災害映画のパイオニアにして金字塔のタワーリングインフェルノもそーだったけど、
劇中に必ず印象的なセリフが出てくるのは何ででしょうかね^^
それだけ記憶に残る名作という事かな。
ま、若干、Mittyの脳内麻薬で補完してるセリフやシーンもあるけどご容赦ネww
(TV版の吹き替えとDVD版の字幕では若干異なるのだ)
あぁーーー何か昔の名作DVDを集めたくなってきたなぁ。
とりあえず、次回買うならタワーリングインフェルノだな。
スティーブ・マックイーン演じるオハラハン隊長が最高にカッコエエんだよねー♪
眼下の敵。
【後世に残したい映画】に認定です!!
過去の名作と呼ばれる映画は、今見ても非常に面白い。
昨今のCGをふんだんに使った映画も無論アリなのだろうが、
それこそ時代を超えて“名作”と呼ばれる作品、
人に自信を持って薦められる映画というのは昔の方が多かった気がする。
さてそんな名作の映画。
特に潜水艦モノと呼ばれる映画は、ハズレが無いと言われるほど名作が多い。
実際、Mittyも潜水艦モノ映画は非常に好きだ。
そんな潜水艦モノ映画の中で、Mittyの中で不動の1位。
それが今回紹介する映画、眼下の敵。
ってか何故に、今このタイミングでDVDを買ったか?
この前、深夜映画でこれまた潜水艦モノの名作“Uボート”を見ていたら、
急に“眼下の敵”が見たくなって、ネットで即買いしたのデス。
非常に古い本作だけど、今尚その面白さは色褪せていない。
キャストもロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンスのW主演と、
非常に渋いトコを持ってきてます。特にクルト・ユルゲンスが格好良すぎデス。
古い作品だし、ネタバレを含む細かい解説サイトもあるのですが、
チョイと内容と感想を・・・。
舞台は第二次大戦の大西洋。
アメリカ軍駆逐艦のマレル艦長(ロバート・ミッチャム)。
民間船の航海士上がりの艦長故に部下からは軽んじられていたのだが、
実は卓越した戦術眼と勝負勘の持ち主で、戦闘を経て部下からの絶対的な信頼を勝ち得ていく。
しかし民間船時代に妻を目の前で無くし、またこの戦争自体に批判的。
対するドイツ軍Uボートのシュトルベルク艦長(クルト・ユルゲンス)。
一次大戦からの歴戦の潜水艦乗りで、またその戦術手腕も卓越している。
ただ2人の息子を戦争で無くしており、またナチス自体にも批判的。
機械化されていくこの戦争には、既に人間味が失われつつあると感じている。
この戦争は無益なものだと感じており、厭戦気分にある。
この卓越した能力を持ちながら、戦争に対して批判的な2人の指揮官が、
互いの知力を振り絞って、見えない相手と戦いを繰り広げる。
手の読みあい、頭脳戦、心理戦、そして部下の士気・・・。
やがて戦いの中で、見えぬ敵指揮官に対して敬意を抱くようになっていく。
そして物語後半。互いの艦は致命傷を受け操艦不能に。
駆逐艦、Uボート共に総員退艦となる。だが、Uボートではあるトラブルが。
シュトルベルク艦長の最大の理解者でもあり戦友でもある、
ハイニ副長が致命傷を受けて身動きが取れない。
艦内には、刻一刻と時を刻むUボートの自爆装置が。
ハイニ副長を抱えて、何とか艦橋の上へ出るシュトルベルク艦長。
そこで彼は駆逐艦の船橋にて一人の人物と目が合う。マレル艦長だ。
“この男に違いない・・・”両雄は初めて互いに出会い、そして敬礼を交わす。
ハイニ副長を残して離艦は出来ない。
艦と運命を共にする決意をするシュトルベルク艦長。
だがそこへマレル艦長がシュトルベルク艦長に対してロープを投げる。
今正に自爆装置で爆発しそうなUボートから、シュトルベルク艦長達を助ける為だ。
それを見たアメリカ・ドイツ両艦の部下達。
自らのライフボートを寄せて互いの艦長達を助ける為に協力をする。
そこには敵も味方もない。ただ自分達の艦長を助ける為だ。
物語の最後。
増援に訪れたアメリカ艦上にて、ハイニ副長の葬儀が行われる。
ハイニ副長の葬儀が終わった後、言葉を交わす両艦長。
シュトルベルク艦長:
今まで何度も死線を彷徨い、その度に生き延びてきてしまった。
今回は君のせいで死に損ねてしまった。一体、どうしてくれるんだ?
マレル艦長:
そうか、それは悪い事をした。
では、次回はロープを投げるのをやめよう。
シュトルベルク艦長:
いや、君はきっとまた投げるさ。
END
どーーーーーですか!!この何とも素敵なストーリー!!
見終わった後に、何ともいえない爽快感があります。
戦争映画でありながら人同士の純然たる戦いの末に、
敵に対しての敬意を払う潔さ、そして人としての素晴らしさが描かれています。
もぅ・・ともかくクルト・ユルゲンスが格好良過ぎ・・・。
度重なる敵の爆雷攻撃によって、錯乱した兵士。
その兵士に対して艦長のセリフ。
“死も我々の任務だが、我々は死なない。私を信じるか?”
うぅぅぅぅ・・・カッコエエ・・・♪
互いの艦長が認め合い、敬意を払い敬礼を交わすシーンは最高です。
Mitty的には最後の会話シーンも大好き。
災害映画のパイオニアにして金字塔のタワーリングインフェルノもそーだったけど、
劇中に必ず印象的なセリフが出てくるのは何ででしょうかね^^
それだけ記憶に残る名作という事かな。
ま、若干、Mittyの脳内麻薬で補完してるセリフやシーンもあるけどご容赦ネww
(TV版の吹き替えとDVD版の字幕では若干異なるのだ)
あぁーーー何か昔の名作DVDを集めたくなってきたなぁ。
とりあえず、次回買うならタワーリングインフェルノだな。
スティーブ・マックイーン演じるオハラハン隊長が最高にカッコエエんだよねー♪
眼下の敵。
【後世に残したい映画】に認定です!!
2009-07-01 20:17
あしあと(6)
コメント(6)
Mittyさん、こんちわっ!
ふむふむ。
知らない映画ですなぁ~
すいません。
戦争ものと言うのは、あまり観ない方かも知れませんので、有名なUボートでも、あんまり記憶が無い。
でも、昔の映画はクサイセリフをあっさり言ってしまえる。
何と言いますかね。
男でも痺れちゃう格好良さってものがありますね。
最近の戦争映画とかは、リアルに作っているもんですから、何とも生々しい。
実際はそうなのかも知れない。
戦争と言うのは良くないモノだと、戦争を映画やゲームなどでしか体験していない世代にとっては、ある意味勉強になります。
でも、昔の映画って、やはり戦争を実際に体験した人達が観ていた事もあり、生々しいのは受け入れられなかったでしょうね。
そう言う意味では、感動作が多いのかも知れません。
って・・・
Mittyさん。
書きすぎ!
確かに「ネタバレ注意」はされてましたが・・・。
まぁ~昔の映画ですので、大丈夫でしょう。
タワーリングインフェルノのレポも期待してますぞ!
スティーブ・マックイーンとポール・ニューマン。
いいですなぁ~
こっちはネタバレOKですので、思う存分お書き下さいよ(^_^;)
by ふるひ〜JMW (2009-07-01 21:46)
●ふるひ~JMWさん
おっ、ふるひ~さんはご存知ありませんでしたか。
戦争モノは守備範囲外という事ですな^^;
映画における名言というのは、沢山あるのでしょうが、
やはり漢(オトコ)のクサいセリフは、ココロに残ります。
それが渋い俳優さんだと、
自然に言えてしまうようなオーラがあるから不思議。
リアル過ぎる映画は、私の中ではドキュメンタリー。
映画には多少の脚色と、観客を楽しませる娯楽性が欲しいトコ。
私はリアル世代では無いので何とも言えませんし、評論家では無いので、
私自身が純粋に楽しめちゃえばイイかなぁ~なんてお気軽に考えてます。
映画は人類の生み出した最大の娯楽ですからね♪
やっぱネタバレ注意は、
しっかりと書いておいた方がよかったですかね^^;
古ーい作品ですし、他にもネタバレサイトは沢山あったので、
注意散漫になっちゃったorz
タワーリングインフェルノ、まだ買ってませんww
でも後世に残したい映画シリーズは、また折りを見てアップするので、
期待して待っていて下さい(約束は出来ませんがww)
by Mitty (2009-07-02 12:48)
Mittyさん、こんにちは。
「このところ、DVDで何を見よう。。。」と思ってたところでした。
早速、Mittyさんお勧めの 眼下の敵 を見てみようと思いました。
この所、少し心がすさんでいるまるまる。
そんな心も解き放ってくれそうです。^^
今から楽しみですな~^^ ワクワク
by まるまる (2009-07-03 15:51)
●まるまるさん
このような駄Blogを参考にして頂いて・・・あぅあぅ。
恐縮しすぎて、死にそーですww
確かに名作だとは思いますが、いかんせん戦争映画。
あまり女性向ではないかもしれません^^;
ってか作中に女性が一切出てきませんww
まぁ最後のシーンをみて、
“人間って素晴らしいな”って思って頂ければ幸いです。
ってかココロを解き放つような作品がお好みでしたら、
“ショーシャンクの空に”を強烈にオススメします。
by Mitty (2009-07-04 05:01)
楽しい解説、ありがとうございます。
来月、NHKBSで、放送があるようです。私も、過去、見たことがありますが、この楽しい解説のおかげで、再度 見てみようかと思います。
by 上野 (2017-12-23 11:10)
●上野さん
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
>楽しい解説、ありがとうございます。
ネタベレ満載、且つMittyの主観が大分多めですが、
共感して頂けたのなら幸いです。
>来月、NHKBSで、放送があるようです。
ほほぅ!そーなのですか!!
ある程度知っている状態で作品を再度見直すと、
細かい描写なんかも気になるよーになりますし、
是非とも再放送を堪能してみて下さい。
by Mitty (2017-12-24 11:47)